飾工房

飾工房:貴金属加工専門店

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

キャラ秤                                   by小さな巨匠

DSC01640_convert_20090815154645.jpg

この小さな秤(はかり)。
むかーし昔に使っていました。
キャラ秤といいます。

キャラとはCARAT(カラット)、つまり宝石の重さの単位。
そう、宝石の重さを量るためだけの秤です。
右の皿に乗っている分銅が1カラット、0.2g。

DSC01642_convert_20090815160101.jpg
もっと小さな分銅たち。
一番小さな分銅が0.01カラット、何と0.002g。

そんな小さな石を量るために呼吸をとめて、手を固定して、ピンセットで分銅をつまんで、と
すごく大変だったのを思い出します。

しかも、素手で分銅を触ると脂がついて重さが変わってしまうので、絶対にピンセット使用のこと
などというめんどくさいルールまで付属してました。


が、しかし。
文明の進歩の恩恵にあずかって、今はこれ!
のせるだけ。瞬時にわかります。
なんの苦労もなく、しかも下3桁まで量ってくれます。
当たり前といえばあたりまえなんですが・・
いろんな歴史の上に今があるということが大切かなと。

DSC01641_convert_20090815154742.jpg

しかも、普通に物の重さ(グラム単位)も量れます。
さらにモード切替で <mom>というモードも付いてます。
mom?
なんのこっちゃ?ですよね。
匁(もんめ)という古来の単位があるんです。
1匁=3.75グラム                                                
ほとんどの人が知らないと思われる単位ですね。

「もんめ」について
この「もんめ」という単位は明治時代に生まれました。100年以上前の時代です。
今はグラムで統一されていますが
昔は様々な重さを表現する単位が使われていました。
「もんめ」は1文銭の重さに由来します。

この古臭い単位がジュエリーのキャラ秤についている理由は
真珠にあります。

この「もんめ」という単位が公布された明治時代のほぼ同じ時期に
日本は世界で始めての真珠養殖に成功します。(あの有名な”ミキモト”です)
これはかなりセンセーショナルな出来事でした。
不可能と思われていたことが、日本で実現したのです。

ジュエリーの歴史というのがほとんどなかった日本が
養殖真珠で華々しく世界にその存在を知らしめます。

やがて真珠の海外取引は、日本が中心となりました。

そこで、取引に用いる真珠の質量を表す単位に
日本の「もんめ」(momme)が統一単位として使用されたのです。

現在もこの「もんめ」という単位は
真珠の質量を表す単位として国際的に使われています。

ちなみに、繊維業界、とりわけタオル業界でもこの「もんめ」が現在も使われています。






ブログランキング・にほんブログ村へ | 工房日記 | 16:50 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://kazarikoubou.blog43.fc2.com/tb.php/123-28ff8f21

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT